「都市の生き物図鑑」ものづくりワークショップ

テーマ
六本木アートナイト2023に参加した大学(院)生が企画・運営して実現した、中等部生と大学(院)生が一緒に活動することで共生社会を作っていくための準備運動をする「ものづくりワークショップ」
ねらい
現代アートの手法で自分の考えを表現する作品をつくり、参加者間で共有した。社会には一つの正解があるのではなく誰にとっても自分の正解がある。互いに認め合うことを学びながら共生社会を実現するために対話をおこなった。
実施日程
2023年7月26日(水)/7月31日(月)
※六本木アートナイト2023の中等部生向け特別ツアーは5月27日・28日に実施
毎年、東京で六本木アートナイトというイベントが開催されている。2023年度は「都市のいきもの図鑑」をテーマにした現代アートの作品が展示され、慶應義塾の中等部生と大学(院)生を対象とした特別ツアーが行われた。このツアーでは、六本木の街並みを見学しながら街や施設の中に溶け込んで点在するアート作品を鑑賞した。
大都市にある街で、人間だけでなく、動物や昆虫、植物などさまざまな生き物がどのように命を育み、どのような生態系で共生しているのか、そうした問いをアート作品やパフォーマンス作品でアウトプットされる様子をツアー(街歩き)を通じて体感することは、イベント参加者のみならず、六本木に住む人々、その街にかかわりをもつ人びとについても考える機会になった。
2023年度は、森美術館に於いてもテーマと連携した展覧会が実施され、前述したツアーと展覧会「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会―みんなで学ぼう、アートと世界―」を体験した大学(院)生を中心に、「都市の生き物図鑑」ものづくりワークショップが企画された。
このワークショップは、ものづくりを通じて「共生」について考え、参加者自らがアート作品を創作する機会となった。ワークショップ会場には、画用紙や粘土、リサイクル素材など、様々な材料が提供され、参加者はそれぞれの想像力と創造力を駆使して、独自の作品を生み出した。創作活動を通じて、都市生活のなかでの生物多様性の重要性や、人間と他の生き物との関係性について深く考える時間となった。